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甲状腺機能低下症
Time 2014.6.30
甲状腺ホルモンの分泌が低下して活動性が低下する病気です。圧倒的に女性に多く(男女比は1対10以上)、四十歳以後の女性では軽症なものも含めると全体の5%にみられます。原因により、甲状腺自体が損われて起こる原発性げんぱつせい機能低下症と、甲状腺をコントロールしている甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が低下するために起こる続発性ぞくはつせい機能低下症、そして極めてまれな甲状腺ホルモン不応症とに分かれます。原発性機能低下症の原因としては、甲状腺の術後、アイソトープ治療後、甲状腺ホルモン合成障害などもありますが、圧倒的に多いのは橋本病はしもとびょう(慢性甲状腺炎)です。ただし、甲状腺は予備能力が非常に高い臓器で正常な細胞が十分の一残っていればホルモンの分泌は低下しないので、橋本病でも多くの場合は甲状腺腫こうじょうせんしゅがあるだけで、甲状腺機能低下症の症状は出ません。
 
甲状腺機能が低下してくると全身の代謝が低下するため、体のさまざまな機能が低下します。精神機能が低下することによって眠気、記憶障害、抑うつ、無気力を生じます。皮膚は乾燥し、毛がぬけたり、指で押しても跡を残さないむくみを生じます。また声帯がむくむために声がかすれることもあります。消化管運動の低下により便秘になったり、心臓機能の低下により脈が遅くなったりします。他には体重増加、寒がり、疲労感がよくみられます。
しかし機能低下が軽度の場合は、どの症状もあきらかではないため診断の決め手とならず、診断が確定するまで長期間見逃されていることもあります。
 
甲状腺機能低下症の日常生活の注意点は、バランスのとれた食事。十分な休息、適度な運動(お医者様に止められていないとき)、十分な睡眠、ストレスを溜めないなどです。また、甲状腺機能低下症そのものになった原因に、精神的なストレスが関係しているのではないかと最近では言われています。また、タバコは他の病気に対してもですが、甲状腺に対してももちろん良くありません。禁煙する事をお勧めします。
 
甲状腺機能低下症の食事は、特にこれだけはと注意する点はありません。ただ、初めは特に体が亢進状態で疲れていることが多く、栄養バランスのとれた食事を心がける必要があります。ビタミン、蛋白質、糖質を見直して、適量の水分も心がけましょう。